経済産業省は2016年4月27日、欧米で「第4次産業革命」と呼ばれている人工知能(AI)やロボット、ビッグデータなどの技術革新によって、何も対応しなければ2030年度には国内の雇用が735万人減るとの試算を公表した。2015年の労働力人口(平均)の1割強にあたる。
今回、「新産業構造ビジョン」を中間整理し、第4次産業革命をリードする戦略的取り組みを発表。AIやロボットなどのビジネス分野に出遅れることで、海外企業による日本企業の下請け化が進むと警鐘を鳴らした。さらに日本主導の「第4次産業革命」を進めるため、規制や教育の改革や業界の枠を越えた企業連携などを強めることができれば、雇用の減少は161万人に抑えられるとしている。