ずさん、デタラメ、コンビニレス...... そこから体得する大事なものがある

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夜中や日曜に開いていない

   中村「イギリスやドイツなどのヨーロッパの国に留学をされた方は、それに加えて、24時間営業のコンビニが少ないことに驚きますね」

   森山「ヨーロッパでは、日曜日は安息日ですから、働かないことが当たり前ですからね」

   ヨーロッパでは、労働者の権利がしっかり確立されており、深夜残業などについては多額の残業代を払わなくてはなりません。ただでさえ高い人件費に残業代が上乗せされてしまうと経営ができないので、24時間営業のコンビニはほとんどありません(24時間営業なのは、移民の人がやっているような小さな雑貨屋くらいです)。

   また、日曜日休みの店も多く、首都や観光地以外では、日曜日に買い物ができないことが普通にあります。自分が欲しいものがあればすぐに購入できるのが当たり前になってしまった国の住人にとって、その当たり前が無いことはストレスのもとです。

   中村「ただ、このようなことにはすぐに慣れますね。数日もすれば、現地のルールに合わせて行動できるようになります」

   森山「そうですね。そうなれば、逆に、日本が異質だったとも思えるようになりますね」

   別に時刻表通りにバスが来なくても待てばいいだけですし、日曜日に物が買えなくても月曜日まで待てばいいだけのことです。受け入れてしまえば、どうということはありません。

   欧州に関しては、深夜や休日に店が開いていないということは、深夜や休日に出勤する職場が少ないということです。それだけ労働者にとって働きやすい国だということができます。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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