「具体的に」と言われピンと来ない諸君、つまりこういうことなのだよ

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   今日のテーマは「具体的な説明」です。

   学生のエントリーシートを添削したり、模擬面接などを行ったりすると、私を含め社会人側はついついこういうアドバイスをしてしまいます。

「もっと具体的に」

   ところが、学生にはピンと来ません。それでさらにドツボにはまっていくことも。反省を含め、改めて考えてみましょう。

   いったい「具体的」とは何なのでしょうか?

素の「飲食店」で済ませるな

「飲食店」だけで分かるか
「飲食店」だけで分かるか

   エントリーシートでも面接でも、自己PRを求められたり、ガクチカ(学生時代に頑張ったこと)について問われたりしたとき、最近目立つのが「飲食店」という言い方です。

   就活学生がアルバイト、それも飲食店での経験をネタに使うのは今も昔も変わりません。顕著なのは、回答で説明されるバイト先が、ただ「飲食店」そのままである傾向です。

   以前なら、スターバックスなのか、ロッテリアなのか、ガストなのか、固有名詞を出してきちんと話す学生がたくさんいました。

   それが今はざっくりと「飲食店」。

「飲食店でのアルバイトを通して、同僚ときちんとコミュニケーションをとること、それとお客様の気持ちに寄り添うことが大切と感じました」

   うーん、ありがちだし、よくわかりません。具体性を欠いていると言わざるを得ません。

   わからなければ落としていくのが、初期選考(特にエントリーシート)の鉄則です。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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