緊張の極、採用面接の場。意外や面接官が優しくてホッとし、好感触だったから「これは受かったかも・・・」。そうにんまりしていたらまさかの「お祈りメール」―現在就活中の諸君、あるいはかつて就活をくぐり抜けた社会人も、そんな経験がありはしないか(お祈りメールとは、不採用を伝えるメールのこと)。
実は、採用の現場では「和やかな面接ほど見込みがない」という見方に少なからぬ真実味があるらしい。
きつい質問は期待のしるし
ある弁護士の、面接についてのツイートが話題になっている。
面接で「あ、この人はないな」って最初の数分で見限った場合、面接官としては残りの時間を会社に嫌な印象を持たれることなくお帰りいただくことに注力する。「あの面接は終始和やかに進んだのになんで落ちたんだろう?」って場合はつまりそういうこと。
— Yoshi Shimizu (@ysaksmz) 2016年4月8日
このツイートに対し、反響が続々。
採用する側を経験したことのある社会人からは、
「わかるわ...ちょっと人事関係やってた時、この子はちょっとなー...て思った相手ほど丁寧に接するように心がけてた(笑)いろいろと突っ込んで質問するのは圧迫面接、というより貴方に期待してますよの合図だと思っていいかと」
「真面目に面接して、圧迫面接や恨みを買われても困るので、凄く優しく面接します。僕が厳しい質問をするときは一次・二次面接通過確定か当落線のボーダーラインで投げる質問1つだけ」
「うちは飲食店ですが、当店が通勤圏内にあるということは、当店の商圏に住んでいるということなので、面接時も当然お客様として接しています。不採用時は特に気を遣います」
など、「あるある」とうなずく声が寄せられている。
「和やかで合格」の体験談も
他方、「採用される側」にとってはビックリする話だったようだ。
「こ、こわい......」「なるほど...」「悲しい現実」といった怯え声が上がるほか、
「こっちが必死に(なおかつ冷静であることに神経を削りながら)話してる間、相手はずっとこちらを無難に帰らせる方法だけ考えてるかと思うとばかばかしい。これは就活の『常識』なのか」
と、怒りをあらわにする人もいた。
「和やか面接」に恐怖心をあおられる就活生がいる一方、話題のツイートの事例とは逆に、
「落ちた面接は大抵険悪かお互い興味失せてて早く終わりたい感マンマンだったな。今の会社の面接は和やかだったしお互いもっと話したい感があった」
と、「和やか面接で合格した」という体験談も投稿されている。
事の当否はともかく、たとえ面接が穏やかな雰囲気で進行しても「これは不合格かも」などと早合点して怖気づくのではなく、ひとまず結果のことは忘れて落ち着いて受け答えをすることが重要だろう。(MM)