庶民の味方も材料高騰で
外食産業にも値上げの波が。
立ち食いスタイルで安く手軽にステーキを食べられるとして人気の「いきなり!ステーキ」(ペッパーフードサービスが運営)は、仕入れ価格の高騰を理由に、「US産リブロースステーキ」を1グラム6円から7円にするなど、好きな肉をグラム単位で注文できる「オーダーカットステーキ」5品目を1グラム0.5円~1円値上げ。平日ランチメニュー4品目も100円~150円値上げした(16年3月1日から)。
ランチタイムを中心に、ひいきにしていたビジネスパーソンは多いようだが、
「ちょっと庶民には高いけど、気軽に食べられると思ってたのに、『いきなり』1割以上アップ。行くのやめました」
「300gのステーキを1500円で食べられるのが魅力だったのに2100円になったら普通じゃん。普通に座れる店でステーキ食うわ!」
と、やむなく見切りを付ける人も相次いでいるようだ。
主に東海・関西地区で庶民の胃袋を満たしてきた老舗ラーメンチェーン「スガキヤ」(スガキコシステムズが運営)も、「原材料費の高騰や昨今の円安の進行による食材の調達費用の上昇」を理由に、ラーメンを300円から320円に値上げするなどの価格改定を行った(16年4月1日)。
「スガキヤの値上げは財布にダメージ...」
「値上げを店頭で知り切ない気持ちになる」
など、受けたショックを率直に伝えるツイートがやはり続出している。
この春の「値上げの嵐」。なかなか上がらない給料、小遣いにあえぐわれわれにとっては、ますます厳しいやりくりが迫られる事態となっている。(MM)