新年度がスタートし、夜の繁華街には歓迎会やキックオフの宴を楽しむビジネスマンが溢れています。飲食店の店先、駅前には仲間との時間を名残惜しむ風景。私も後ろ髪引かれながら満員電車並みの終電に駆け込み、「フッ~」と一息ついた途端、プ~ンと漂ってくるものが・・・。それは匂い!いや、正確には臭い!
「焼肉」「天麩羅」「カレー」といった世界の料理とタバコ、お酒の臭いが一堂に会す満員電車内。うぅっ、ちょっと気持ち悪くなってきたかも・・・。この臭いによる害を「スメルハラストメント」、通称「スメハラ」というのは皆様ご存知のとおり。今回は体臭や衣類の半乾きの雑巾臭とは別に、スーツや衣類についた「スメハラ」対処法についてお話します。
アイロンのパワーも利用
(1)クリーニング
ドライではなかなか取れない臭いも、ウェットクリーニングならほぼ間違いなく取れます。しかし毎回出すとなると費用がちょっと気になりますよね。
(2)自宅で洗濯
スーツも洗濯機で洗える時代ですから簡単便利。衣類の洗濯に柔軟剤を使う場合、気をつけたいのは香りが強すぎる商品。以前の職場で、芳香が特徴的な柔軟剤を使っていた、ある男性社員の陰のあだ名は「○○(商品名)」でした。強すぎる柔軟剤の香りは、意外と職場内では不評で「スメハラ」認定されることもあります。
(3)消臭スプレー
短期的な消臭に効果があるので、使用している方も多いと思います。スプレー時の香りは強めですが、次第に無臭になるので香水などと匂いが混ざらず便利です。
(4)アイロンをかける
アイロンをかけると臭いを飛ばすと同時に、熱で雑菌を殺してくれます。殺菌効果がありますので面倒くさいと思わずにトライしてみてください。
このように、臭いを取る方法はいくつかあります。臭いは衣類の繊維についたものですから、上記以外にも1度着たら陰干しをする、雨に濡れたらすぐに拭く・乾かすなど雑菌が繁殖しないよう心掛けることが大切です。
消臭のつもりでつけた香水やスプレーが、逆に「スメハラ」になることもあります。職場では、他人の臭いについてはなかなか指摘できないものです。体臭は自然と出るものなので、ある意味仕方がない面もありますが、衣類につく臭いは防ぐことが可能です。職場で「スメハラ社員」にならないよう気をつけましょう。(篠原あかね)