今後の「幸せ」のキーワード 日本の場合、それは「貧乏慣れ」?

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「健康で文化的な最低限度の生活」の基準を下げる教育

   そんな状況下で、日本の貧困を助ける理由はただひとつ。「同じ国の人だから」ということです。日本の世論が右傾化している理由のひとつはこの辺があるのでしょう。

   カンボジアで生活していると、「健康で文化的な最低限度の生活」のレベルが日本より格段に低いことがわかります。そして、その基準が低いからこそ、(日本人から見たら貧しくても)楽しく暮らせているということが分かります。

   これから、かなりの高確率で経済的に貧しくなっていく日本においては、少しずつ「健康で文化的な最低限度の生活」の基準を下げていくための教育や啓蒙活動が必要な気がしてなりません。

   そうやって「貧乏慣れ」していくことが、衰退途上国日本の幸福度を上げるための唯一の施策だと思うのです。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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