今後の「幸せ」のキーワード 日本の場合、それは「貧乏慣れ」?

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彼らに悲壮感がないワケ

   でも、彼らに悲壮感はありません。むしろ結構楽しそうに生きています。

   それは、そうやってサバイブするのが当たり前だからです。

   屋根がないところで寝泊まりしてた人にとっては、駐車場での宿泊は屋根があるから幸せなわけです。

   でも、エアコンがある所で寝泊まりしていた人にとっては、駐車場での宿泊は拷問です。

   幸せというモノは相対的なモノであり、同じ環境であっても感じ方は天と地ほど違うのです。

   日本の貧困を救うということの難しいところは、ここにあります。

   正直、日本の貧困を感じている人の多くは、世界的に見たらまだかなり豊かなんです。

   ただ、周りが、幼少時代がもっと豊かだったから、相対的に辛いというのが原因だったりするのです。

   そうすると、グローバルで考えると助ける優先順位はどっち?って考えてしまうと後回しになりがちになってしまいます。

   例えば、100万円あっても、日本の貧困家庭を1つ助けるのも難しいです。

   でも、カンボジアで100万円あれば、屋根と壁のあるところで眠れる人を数十人増やすことができます。「海外の難民を助ける前に、日本の貧困を助けろ」という話は一理あるのですが、費用対効果を考えると、海外の人の方が、同じ予算でたくさんの人を助けられるんです。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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