正社員と非正規社員を比べた場合、雇用の安定や福利厚生の充実などの面では正社員に軍配が上がりそうだ。一方、働く時間など働き方を比較的自由に選ぶことができるとして、非正規社員を希望する人もいるだろう。
その他の要素で気になる点は、収入の高低だ。雇用の安定度などでは不安はあっても、もし、非正規の方が圧倒的に収入が上だったら?――ネット上では、こんなケースで「どちらに就こうか迷っている」というお悩みが寄せられている。
100万円以上も年収に差が
Q&Aサイト「OKWAVE」に、「正社員で低収入か派遣/契約社員で高収入 悩んでます」というトピックが投稿された(2016年3月20日)。
投稿者は現在30代半ばで無職。これまで派遣社員として2年ほどで職場を替えてきたが、今は今後のことを考えて正社員を希望しているという。
現状、IT系の職種の2社から内定をもらっているそうだが、1社は契約社員で大企業への出向、年収350万円ほど、月の手取りは24万円ほど。勤務時間は9時~18時、残業少なめ、休み多めという好条件だが、半年で契約更新となる。
もう1社は小規模な会社の正社員で、年収は200万円弱とみられ、ボーナスは1か月分あるかないか。月給の額面は18万円で、朝から21時頃までのシフト勤務、土日休日出勤もありという条件だ。
資格をあまり持っていないので勉強もしつつ、「とりあえずどこかで働きながら再度、準備をしながら就職活動をしよう」と考えているという投稿者。収入を考えると契約社員の方に就きたいが、「今後の自分のスキルアップのためにも正社員をやっておいたほうがよいのかな、とも考えています」と、悩んでいるようだ。