ちょっとタバコ――そう言って勤務中に席を立つ、いわゆる「タバコ休憩」は度々議論になるネタの一つだ。主に非喫煙者から、「休憩時間が長すぎ」「タバコを吸うからって休めるなんて」など、不公平さを訴える声が上がっている。
そんな中、横浜市が、勤務時間中の職員の喫煙是正に取り組む方針を示した。「当然だ」とする声が上がる一方、「そこまでしなくても・・・」と考える人も少なくないようだ。
タバコ休憩で「年15億円超のロス」
横浜市会予算特別委員会局別審査(2016年3月9日)で職員の喫煙について議論があったと、神奈川新聞のニュースサイト「カナロコ」が報じている(3月10日)。
横浜市本庁舎は14年3月に禁煙化され、現在は屋上1か所に喫煙所があるのみだそう。
公明党の加納重雄市議は、勤務時間中に喫煙することによる市の「賃金ロス」が年間約15億4000万円で、19日休んだことになるという試算を示し、「職員の健康管理や勤務時間の公平性、費用対効果から考えて、勤務時間の喫煙是正に取り組むべき」と訴え、渡辺巧教副市長が勤務時間内の喫煙是正の周知や禁煙支援に取り組む考えを示したという。