「奨学金返済」肩代わりする企業 残高100万円まで出すところも

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奨学金返済支援は続出する可能性も?

   採用コンサルティングなどを手掛けるザ・メディアジョン・リージョナル代表の北尾洋二さんによると、同様の制度を検討する企業は今後、増えていく可能性があるとのことです。

「家計や個人負債など、社員に対して経済的な支援をしているのは、中小企業に多いですね。大家族主義的で、労使間の距離が近い中小企業では、経営者と従業員の悩みや弱みを共有しやすいのです。その原理を新卒採用に応用するのは、大企業では違和感があっても、中小企業では自然に受けとめられるでしょう。先日も、大学生の奨学金返済問題を知った中小企業の経営者が、『この問題を、企業として手助けできないか?』と私に相談してきました。その企業では、2017新卒または2018新卒から、何らかの形で奨学金を返済または、それを補助・支援できる仕組みを構築する予定です。このような動きは、会社ごとに適用の仕方(就業規則、法律的な問題)を考えていく必要はありますが、今後増えるものと考えます」

   クロスキャットやオンデーズなどに続く企業が今後も出てくるかどうか、注目したいところです。(石渡嶺司)

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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