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離職率は変わる?

   同社の創業は1973年。2002年ジャスダック上場前後は50人~60人程度の新卒採用数でした。今の倍、採用していたわけですが、

「内定基準や採用プロセスが甘く、その分、職種ミスマッチで早期離職を含む全体離職率も10%を超えるほど高かったです」(江本部長)

   そのため、2010年ごろから数を追わず人物重視ということで採用方針を転換しました。結果として採用者数を20人程度まで落としました。すると、

「年間平均離職率は5%近くまで下がりました。内定辞退も大量採用の時代は60%~70%程度でしたが、絞ってからは1人か2人辞退する程度になりました」(江本部長)

   それが、2016年卒では応募者数も減り、かつ、辞退者も増えたそうです。

「そこで、この制度で採用のブランドアップということも考えています」(江本部長)
石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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