ソクラテスに学ぶストレス・コントロール やろうと思えば今日からデキる

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職場で超モテ、「ソクラテスのハァさんと呼ばれた男」

   ハァさん(男性、事務職)は、不惑の年を過ぎた。若い時に胸の病を患い、昇進からは遅れている。

   後輩の若いパワハラ課長の下で、顎で使われても、文句ひとつ言わず、上司を助けて、良く働いている。

   本来ならば、ハァさんが上司になってしかるべきだが、一度も愚痴をこぼしたことがない。

   ハァさんは、若い女子社員に持てる。バレンタインデーに他部署の女子社員からもチョコレートが山ほど届く。

   ハァさんは、会社の健康体力テストで、敏捷性も含めて最優秀だった。

   人にやさしく腰も低く謙虚だ。

   仲間が、ハァさんに「どうして腰が低く、元気なのか?」と聞いた。ハァさんは「女房のおかげです」と答える。「家では、私が洗濯、掃除、家事をしています。雨が降っても取り込まなくてもいいように部屋干しです。移動は、すべて腰をかがめて動きます。会社でもつい、腰をかがめて歩いているだけです。ははは・・・」と。

佐藤隆(さとう・たかし)
現在、「総合心理教育研究所」主宰。グロービス経営大学院教授。カナダストレス研究所研究員。臨床心理学や精神保健学などを専攻。これまでに、東海大学短期大学部の学科長などを務め、学術活動だけでなく、多数の企業の管理職向け研修にも携わる。著書に『ストレスと上手につき合う法』『職場のメンタルヘルス実践ガイド』など多数。
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