会社にかかってくる電話の中で、厄介なのが「セールス」の電話だ。ちゃんと断っているはずなのに何度も何度もかかってきて、ほとほと困っている、という人も少なくないのでは。
ネット上では、そんな「セールス電話」の上手な断り方が議論されている。
忙しい時間は断るのもひと苦労
Q&Aサイト「教えて!goo」に、「会社へのセールスの電話、どうやって断ってますか?」という質問が投稿された(2016年2月24日)。
小さい会社を経営していて、ネットでショップを出店しているという投稿者。毎日大量のダイレクトメールに加え、セールスの電話もかかってくるそう。
「ヤフーショッピングと提携しております○○ですが、、」など大手の名前を出したり、いきなり「ネットでこのサイトを開いてください」というように説明に入ったりする電話もあり、「忙しい時間にけっこうかかってきて、断るのもひと苦労です」という。
「あきらかに興味がないセールスの場合は、みなさんはどうやっていますか?『ああ、そういうのは、間に合ってますよ!』と即答してますか?下手に話しを聞いてしまうと、切れ目がなくなりますよね?」
と、意見を求めている。
「一旦保留」にさせるテクニック
回答者からは、
「失礼ですが、結構です。とはっきり言って切るが基本です。会社によってマニュアルは色々とあるのですが、社外電話はとりつかず、秒殺です」
「本当に誠意のあるセールスならば郵送でやってくるものです。電話でのセールスは口八丁手八丁ってことで、問題ありです。つまり、『電話でのセールスは一切お断りしております』でいいのです。それを告げて一方的に電話を切りましょう。それに加えて私は着信拒否登録してますよ」
など、強い言葉できっぱり断るという声が多く寄せられている。
中には、
「『今回のご提案内容と、御社の会社概要をメールもしくは郵送でお送りください。拝見の上ご検討させていただき、必要があれば当方よりご連絡いたします』という形で一旦保留にします」
と、戦いの場を電話の外に移すというテクニックも。
様々な断り方が寄せられる一方で、
「断る前に、そのセールスが本当にあなたの事業に役立たないかどうかの判断は必要です。個人宅への迷惑セールスと違って、小さいとは言え会社にかかってくる電話だから、百に一つくらいビジネスにつながる話がないとはいえません」
と、何でもかんでもすぐに断るのはどうか、という意見も書き込まれている。
「もう電話をかけても無駄だな」と思わせるには
ビジネスパーソン向けサイト「U-NOTE」では、「【スマートだと思われる!】上手い営業電話の断り方」という記事が掲載されている(2014年1月12日)。
担当者が不在の場合は、「外出しておりますので折り返しお電話します。お電話番号お願いします」と言えば、怪しい会社なら身元を把握されないためここで切る。
「当社ではそのようなセールスは全てお断りさせて頂いております」「申し訳ありませんが、そういう電話は取り次がないように言われておりますので」も効果的なセリフというが、食い下がられたら「勤務中で忙しいので失礼します」と言ってこちらから切るべし、とアドバイスしている。
何度もかけてくる場合は営業電話のリストに入っている可能性があるため、「恐れ入りますが、このような電話はお断りしています。リストからも削除して下さい」と言えば、「もう電話をかけても無駄だな」と相手に思わせる、としている。(MM)