区切りの年に改めて思う、企業経営に欠かせぬ大切なもの

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若手経営者もその効果を実感

   3月の私主催の交流フォーラムでは、以前私の営業セミナーを受講してくれた、アーリーステージにある起業家の方からも人脈づくりに関して話しかけられました。

「大関さんのセミナーを聞いてから、『とにかく人に会う』を実践しました。その成果をまず私が実感し、うちの若いスタッフにも同じことを指示しました。するとネット時代育ちの若手たちが、1回の直接面談がメール10回分、いや20回分以上の効果があることを実感してくれ、業績が目に見えて好転してきたのです。ネットやメール依存営業からリアル中心営業に、それが成功に向けた大きなポイントであると思いました」

   ネット界で成功している経営者の皆さんも、その活動実態を聞けば、実は裏で驚く程のボリュームでリアル営業を仕掛けているものです。やはり対面コミュニケーションによる人脈づくりの大切さを実感させられます。

   これまでも、社長がコツコツと作り上げた人脈が瀕死の窮地から救ってくれた会社や、逆に内弁慶で人脈づくりをサボってきたがゆえに外部から支援を得られず会社を潰してしまった二代目など、人脈の有無にまつわる悲喜交々を見てきました。

   私自身も、親から引き継ぐ事業もなく、商売になる資格を持つでもなく、依って立つものがないままこれまでやってこられたのは、間違いなくF副部長流で積み上げた人脈のお陰なのです。独立から10年、人脈づくりの大切さを改めてしみじみ感じさせられた交流フォーラムの一コマでした。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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