ソニーは、社内フリーエージェント(FA)制度を新たに導入した。2015年秋に200~300人にFA権を付与。そのうちの約3割がFA権を行使して、第1弾となる2016年4月に、関連会社などを含めた事業部などに配属される。2016年3月22日、J‐CASTニュースの取材に答えた。ソニーは事業ごとの分社化を進めるなか、グループ内で横断的に有能な人材を流動させることで社内の活性化を目指す。
同一部署に3年間在籍、かつ業績評価で高い評価を得た社員が対象
FA制度とは、プロ野球ではどの球団とも選手契約を結べる権利(FA権)をもつ選手を指すが、企業では社員が希望する職種や部署に就きたいときに、自らFA権を申請して実績や価値を訴えることができる。
ソニーでは、主に国内のソニー本体や関連会社などで同一部署に3年間在籍、かつ業績評価で高い評価を得た社員が対象。社員がFA宣言すると、会社側がFA権を付与。各事業部などが異動後のポストや期待する役割を記した「オファーレター」を発行して、社員自らが異動するか否かを決める。FA権の行使期間は年1回。
同社は「プロ野球ではFA権を行使する選手が約10%というので、(約3割は)多いほうですね」と話した。