そういうものだと割り切れ
こうした中途半端力、もたない学生に共通しているのは、社会人との接点の少なさです。
社会人と接点の豊富な学生だと、同時進行で多くのことをこなさなければならないことをよくわかっています。そのため、グループ面接中はどこに顔を向けているべきか、などと質問することはまずありません。
しかも、中途半端力のない学生は、社会人から少しネガティブなことを言われただけで、へこんでしまいます。
その結果、ますます就活がうまく行かなくなってしまいます。
では、中途半端力の乏しい学生はどうすればいいでしょうか。
まずは、中途半端であることに対して「仕方がない」と諦めることです。
同時進行で多くのことをこなそうとして、それぞれが中途半端な状態になってもそういうものだと割り切ること。
特に新聞や『就職四季報』などについては、細大漏らさず完璧に読もうとはせず、斜め読みしていくことを強くお勧めします。
できのよくない学生ほど、「まずは自己分析を固めてから」などと言い出し、そこから先に行けないままドツボにはまっていく、ということがよくあります。
社会人になったって同時進行で多くのことを抱えます。途中経過だけ見れば、全部中途半端、ということだって珍しくありません。そういうものだ、と割り切るのが社会人です。
社会人イコールすごい、と思い込む学生も多いのですが、そのゆるさのあたりも見てほしいなあ、と思う今日この頃です。(石渡嶺司)