災害時に使った「給料の非常時払い」 普通の出産の時も利用できますか?

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   先日の3月11日で、東日本大震災から早5年。震災が起き、毎日悲しいニュースが流れていた頃を、今でもはっきりと覚えています。もう5年も経っていたのかと、びっくりしてしまいました。いまだ復旧が進んでいない地域も有り、避難所生活をしている人もいるでしょう。少しでも早く以前の生活を取り戻し、安心して生活を送れるようにと祈るばかりです。

   あまり知られていませんが、震災等が起きた時に活用できる制度「給料の非常時払い」というものが有ります。今回は何かあった時に知っておきたい「給料の非常時払い」について解説します。(文責:「フクロウを飼う弁護士」岩沙好幸)

「貯蓄はほとんどありません」

非常時に備えて知っておきたい・・・
非常時に備えて知っておきたい・・・

   私達夫婦は、震災で被災し、親戚を頼って今の土地にやってきました。幸いなことにすぐに仕事も見つかり、苦しいながらも妻と2人で支え合ってなんとか生活してきました。そんな中、ついに待望の第一子を授かることが出来たのです。とても嬉しく、幸せな報告だったのですが、心配なことが一つあります。それは出産に関する費用のことです。

   借金などはありませんが、生活を立て直すのがやっとで貯蓄はほとんどありません。震災の際、給料の非常時払いというものを利用しましたが、妻の出産でも同じようにしてもらうことは出来るのでしょうか?(実際の事例を一部変更しています)

岩沙好幸(いわさ・よしゆき)
弁護士(東京弁護士会所属)。慶應義塾大学経済学部卒業後、首都大学東京法科大学院から都内法律事務所を経て、アディーレ法律事務所へ入所。司法修習第63期。パワハラ・不当解雇・残業代未払いなどのいわゆる「労働問題」を主に扱う。動物が好きで、最近フクロウを飼っている。「弁護士 岩沙好幸の白黒つける労働ブログ」を更新中。編著に、労働トラブルを解説した『ブラック企業に倍返しだ! 弁護士が教える正しい闘い方』(ファミマドットコム)。
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