人気キャバ嬢がきっぱりと辞める決意 お店の期待を裏切ってまで、なぜ?

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   当コラムではたびたび、キャバクラ嬢のキャリアについて取り上げています。取材したのは、郊外の某店。良くも悪くも「普通っぽい」子が多いお店です。

   たとえば、「キャバ嬢の最新事情 『昼の仕事』めぐり対照的な2人」(2015年11月13日)では、「キャバ嬢を辞めて『普通のOL』をやりたい。歯科助手がいいな」というキャバ嬢(カオリさん、25歳)を紹介。シフト制の歯科助手と、キャバクラ嬢の仕事が「両立しやすい」事実をお伝えしました。

   今年1月に入ってから、カオリさん(25)に再び取材したところ、まだお店に在籍していました。歯科助手になったのかと思っていたら、あれから彼氏ができ、キャバクラ勤めも認めてもらっているそう(「『彼氏も公認』キャバ嬢 『二足のわらじ』との関係」2016年1月15日)。お昼の仕事探しは、諦めたのかな? と、思っていましたが、カオリさんにも「変化」が訪れたようです。

「ノルマとかもう、無理」

「期待の星」が夜の街を去る・・・
「期待の星」が夜の街を去る・・・

   「カオリさん、最近どう?」とLINEをしてみたところ、返ってきたのは、意外な言葉。「2月いっぱいで、店辞めたんですよ~」(カオリさん)。

   え、そうなの!? 昨(2015)年12月~1月に話を聴いたときは、結構、接客を頑張っている様子だったのに。彼氏もできて、出勤回数は週3回に減らしたものの、キャバ嬢としての成績は良さそうでした。「公私ともに充実している」感じだったのに・・・。

   「こんなこと聞いていいのかアレだけど、なんで辞めたの~?」と、尋ねてみると、カオリさんいわく「うーん、やっぱり夜ってなんか、ダメだなと思って。昼のバイトが見つかったんで、そっち1本で頑張ろうかなと」思ったそうです。

   以前は「歯科助手になりたい」と言っていた彼女ですが、新たに見つけた「昼のバイト」が、歯科助手かどうかは、教えてくれませんでした(もう少し突っ込んで聞きたかったのですが、そこまで親しくないのに失礼かなと思い、ちょっと遠慮・・・)。

   LINEで、「今、うちの店、めっちゃ人辞めてますよ」と、教えてくれたカオリさん。

   「店長が変わって、ノルマが厳しくなったんです。平日に客を呼べないと時給減らされたりとか。年末年始はお客さんも多かったけど、1月は客自体が少ないし、ノルマ達成とか、普通に無理じゃないですか」

北条かや(ほうじょう・かや)

1986年、金沢生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。著書に『本当は結婚したくないのだ症候群』『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』。ウェブ媒体等にコラム、ニュース記事を多数、執筆。TOKYO MX「モーニングCROSS」、NHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」(2015年1月放送)などへ出演。
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