「クラウドワーク」を活かせない日本 「国内完結」の矛盾

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クラウドワーカーはどうすればいいのか?

   それでは結局、クラウドワーカーはどうすればいいのでしょうか。日本でクラウドワークで1000万を目指すのは上記の理由で矛盾していますので、月に10万円程度で暮らせる途上国に引っ越せばよいのです。

   例えば私の住むベトナムの地方では、私たち夫婦ふたりで不自由ない暮らしをして10万円で収まっています。

   私には、低スキルのクラウドワーカーが、やむにやまれず、フィリピンやインドネシア、カンボジアやタイの田舎に移住する未来が見えます。

   一方、今後クラウドワークを仲介する企業が成長するには、必然的に、海外のワーカーを取り入れるしかありません。中国の大連あたりにいる日本語OKなワーカーを登録させるか、もしくは、先ほどのようにフィリピンやタイに引っ越した日本人ワーカーを登録させるということです。

   そうすれば、win-winになります。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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