皆さんは始業何分前に出社しているだろうか。「遅刻じゃなきゃOKでしょ」とギリギリに出社している人から、数十分前に出社して準備万端で始業、という人まで様々だろう。
人によって異なる出社時間だが、中には「1時間前出社」がほぼ強制、しかも無給という企業があるらしい。ネット上では、そんな職場に務める人から不満の声が聞こえてくる。
「2時間前出社」のケースも
女性向け掲示板サイト「GIRL'S TALK」に、「1時間前出勤が当たり前」という職場で働いているという21歳の女性からの投稿が寄せられている(2016年2月8日)。
「早く来ないと男性社員から嫌味を言われる」らしいその職場。始業時間15分前には朝礼があるが、その時間も含めて給料は出ないそう。
「暗黙の了解というのか...これって大体どこの会社も同じなのですかね」
と、意見を求めている。
コメント欄には、
「私からしたら全然当たり前なんかじゃないです!!1時間前ですよね!?15分前の朝礼はわかります。でも、なら朝礼の5分~10分前かな」
「10~15分前位なら準備もあるから仕方ないかな?と思いますが給料が出ないのに毎日、1時間前出勤は当たり前ではないと思います」
など、「早すぎ」「どこも同じではない」との声が多い。しかし、中には、
「あたしも8時半からですが7時半に会社ついて準備仕事します」
「旦那の前の会社は9時始業なのに7時過ぎにはついて仕事してました」
「証券会社に勤めていたころは7時出社でした。(8:40始業)しかもそれまでにモーニングサテライトを観て、日経読んで来い、と」
など、1時間以上前に出社しているという実例もみられた。
コメントを受けて投稿者は、1時間前出勤についてはもう仕方ないと考えたようだが、「給料は発生してもいいのではないか、というのが正直なところです」と漏らしている。
早出残業の請求
自分の意志で無給でも早く出社するという人は問題ないが、イヤイヤ早めの出社を続けていては不満がたまる一方だろう。
弁護士・法律ポータルサイト「弁護士ドットコム」には、「出勤時間前は無給なのでしょうか?」という質問が寄せられていた(2015年9月9日)。
10時始業の職場で、9時40分に出社すると「もうすこし早くにきて」と言われたという投稿者。しかし10時前の勤務時間には給料がつかないのだそう。
弁護士からの回答では、
「いつから来るように言われているのか分かりませんが、例えば9時半くらいを想定しているのであれば、30分分の残業代を請求されてよいと思います。準備の時間も勤務時間だと思います」
「会社からの指示であれば始業時効(原文ママ)は午前9時40分で早出残業が請求できます。証拠をちゃんと残して置いてください」
などとアドバイスされている。
状況次第では、「早出残業」代の支払いについて会社と協議する手もありそうだ。(MM)