「今日もあっという間。これだけ働いても給料安いのが泣けてくるんだよ・・・」「今の仕事辞めようかなぁ。どんなに頑張っても給料、上がらず(ーー;)」
ツイッターでは男女かかわらず、「お給料が全然上がらない!」と、嘆くつぶやきが目立つ。が、『平均』をみると、やや明るい兆しもあるようだ。特に女性の賃金は「過去最高」だそうで、調査結果がニュースで報じられると、ネットでは多くの反応が飛び交った。
引き上げているのは「公務員とか一部の超エリート女性」?
厚生労働省が発表(2016年2月18日)した「賃金構造基本統計調査」によると、フルタイムで働く人の月額賃金(残業代や賞与などを除いた、15年6月の所定内給与)は、男性33 万5100円(年齢43.1歳、勤続 13.5年)、女性24万2000円(年齢40.7歳、勤続9.4年)で、前年と比べると、男女ともに1.7%増加した。女性は過去最高で、男女間の賃金格差は、男性を100とした場合、女性は72.2。過去最小となった前年と同水準に並んだ。勤続年数がのび、管理職になる女性が増えたのも理由のひとつだ。
フルタイム女性の月額賃金が「過去最高の24万円」については、驚く人が結構、多いようだ。ツイッターでは、「公務員とか一部の超エリート女性の賃金が、すごい上がっているということ?」との声も。
都市と地方の格差に目を向ける意見も、目立つ。
「月給から、時間外勤務や休日出勤の手当などを除いた金額で、24万円もいくんだ。正規雇用の女性が増えたということなのかな。地方ではまだ少ないけど・・・」という人もいれば、「田舎で働く夫は、一生懸命働いても50歳でも18万ほど。パートの私は、朝5時から起きて働いても雇用保険すらかけてもらえず、10万ももらえない。24万って・・・」など、「都会の女性が平均を押し上げているのでは」との声も、結構あった。
「月額16万なんて当たり前」
もちろん、「女性の活躍が増えてきているということですね」、「男女ともに賃金が増えるのはよいこと」「これがアベノミクスの成果です」など、喜びの声もあるが、厳しい声が目立つ。
「ごめんね? どこの国の話? わたし、みんなが知ってるような企業に勤めて4年目だけど、1番高くても手取りでこんなにもらったことないよ?」と、嘆きのツイートをする女性もいれば、「そんなにもらってる人見たことないよ。一部のバリキャリ女性が押し上げてるだけじゃないかなぁ。ハロワの求人見てると月額16万なんて当たり前だよ」との意見もあった。
男性らしきアカウントからは、「(1986年の)男女雇用機会均等施行から30年だから、そりゃ平均値は上がるだろう。問題は中央値と最頻値だよ」と、冷めた見方も。若年層や地方では、まだまだ実感できない人も多いようだ。(KH)