就活時期は「かさぶた」
いずれにせよ、15卒以前と大きな変わりはありません。根本的な解決になっていない気もしますが、「それでも、あれこれいじくるよりはまし」との意見が大半でした。
ある採用担当者は、就活時期論争が「かさぶた」、経団連など変更しようとする関係者が「小学生」とたとえていました。そのこころは?
「かさぶただから下手にいじらない方がいい。なのに、小学生はかさぶたをはがせばもっと良くなる、と思い込む。案の定、はがしたら血が出てもっと悪くなった」
なかなかきつい一言ですが、さらに続けていわく、
「血が出て痛いから泣いてしばらくはそのままにする。だけど、かさぶたができてしばらくすると、むずむずし出す。あのぶんだ、このぶんだ、と理屈をつけてまたはがす。その繰り返しだ」
なるほど。(石渡嶺司)