就活生に悲報、転じて朗報に? 「スケジュール変更」の混乱、まだ続く気配

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就活時期は「かさぶた」

   いずれにせよ、15卒以前と大きな変わりはありません。根本的な解決になっていない気もしますが、「それでも、あれこれいじくるよりはまし」との意見が大半でした。

   ある採用担当者は、就活時期論争が「かさぶた」、経団連など変更しようとする関係者が「小学生」とたとえていました。そのこころは?

「かさぶただから下手にいじらない方がいい。なのに、小学生はかさぶたをはがせばもっと良くなる、と思い込む。案の定、はがしたら血が出てもっと悪くなった」

   なかなかきつい一言ですが、さらに続けていわく、

「血が出て痛いから泣いてしばらくはそのままにする。だけど、かさぶたができてしばらくすると、むずむずし出す。あのぶんだ、このぶんだ、と理屈をつけてまたはがす。その繰り返しだ」

なるほど。(石渡嶺司)

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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