2月もそろそろおしまい。三寒四温、春に向かっている感じがしますね~。
さて、前回は新入社員にふさわしい身だしなみとして【前編】を書きましたので、今回は【後編】スーツや靴、時計についてです。
腕時計の意外な効用
このコラムでは何回もスーツについて取り上げていますから、皆さんよくご存知のとおり、スーツ選びで一番大事なことは「ジャストサイズ!」でしたね。では社会人デビューにあたり、スーツは何着用意しておくべきか?日常的にスーツを着用しない仕事は別として、最低2着、予算が許せば3着は用意したいところ。
もちろんリクルートスーツは別です。リクルートスーツは、既に使い込んでくたびれた印象になっていませんか?せっかく社会人のスタートをきるのですから、新しいスーツで気持ちも新たに入社式を迎えましょう。
新入社員研修をしていると、1着のスーツをずっと着ている方が何人もいます。研修が続く4月前半は、慣れないスーツ姿で長時間座っていることも多く、パンツやスカートは意外とシワになります。また、汚れや臭いは気になるけれど、クリーニングに出すと翌日着る物がないという理由で着続けてしまうことも。
実際、入社して数週間は緊張で疲れ切り休日はひたすら寝てて、洗濯等の家事ができなかったという人もいます。故に、最低2着は必要です。毎日着続けるのではなく、交互にスーツを休ませる日を作ると長持ちします。そして私が実践しているのは、スーツを1着買い足したら、既存の中から1着は雨の日専用にすること。雨の日は濡れて痛みやすいので、古いスーツを最後まで使い回すことで他のスーツの痛みを遅らせます。これは靴も同じです。靴にも休日を与えると臭いが取れ、型崩れも少なくなります。靴の手入れについては以前も書きましたが、出勤前に玄関先でササっと拭くだけでも印象が全く違います。
続いてワイシャツですが、白を5枚くらい用意しておくとよいでしょう。クリーニングに出すにしても、自宅で洗濯するにしても5枚あれば何とか回ります。入社当初は白のワイシャツでフレッシュマンらしい爽やかさを心掛けましょう。ネクタイも、水色・紺・茶などスーツに合わせやすい色を基本に5本程度用意。高価なブランドネクタイは、時には生意気に映ることもありますから、いかにも「ハイブランド」とわかるものは避けたほうが無難。
さて最後に腕時計について。研修をしていると年々着けていない人が増えています。確かに腕時計がなくても困らない現代ですが、不思議なことに腕時計をしているだけで「時間管理ができる人」という印象を与えることができます。社会人として「時間を守る」は絶対条件。日頃着けない人は、演出の一部だと思ってぜひ着けてくださいね。(篠原あかね)