「ゴッホの絵」の中で眠りたい そっくり「実写版の部屋」に宿泊する方法
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   ここ数年でかなり有名になったバケーションレンタルサービスの「Airbnb」。

   日本では民泊問題で取り上げられることが多いようだが、Airbnbで世界中の宿泊先を検索してみると、ツリーハウスのような自然の中の家や、モンゴルで遊牧民族が暮らす「ゲル」、古城やコンテナ(!?)までユニークな宿泊先が紹介されている。

   そんなAirbnbに2016年2月、新たに加わったのが、絵画「ひまわり」で知られる有名な画家「フィンセント・ファン・ゴッホ」の絵画「ファン・ゴッホの寝室」の実写版だ。絵画の「実写版の部屋」とは、どういったことなのか・・・

絵画?それとも本物の家具?

Airbnbの予約ページ
Airbnbの予約ページ

   今回、「ファン・ゴッホの寝室」が実際に貸し出されるようになったのは、シカゴ美術館で2016年2月14日から開催されているエキシビション「Van Gogh's Bedrooms」がきっかけだ。

   シカゴ美術館がそのエキシビションのプロモーションとして、広告会社Leo Burnettの協力のもと絵画をそのまま部屋にしてしまった。エキシビション開催終了日の5月10日まで、Airbnbを通じて宿泊の予約をすることが可能だ。

   こちらの部屋、驚くことに1泊10USドル(約1200円)で宿泊可能だ。しかも今回のエキシビションのチケットが2枚付いてくるという。一般チケットのプライスが一人25USドルなので、宿泊代は実質無料でチケット代も80%オフという激安セールだ。

   さらに注目してほしいのが、その部屋自体のクオリティ。Airbnbの写真からも分かるように、絵画か本物か一瞬見分けがつかないのだ。布団やタオルの質感から部屋が本物だとようやく分かるのだが、家具や壁、ドアなど、絵画のようにペインティングが施され、一見絵画なのではないかと疑ってしまう。

「ファン・ゴッホの寝室」シリーズの3点を展示

   今回のエキシビション「Van Gogh' Bedrooms」は5月10日までの約3か月間、開催される。見所はゴッホがフランスのアルルで暮らしていた自宅の2階にある部屋を書いた「ファン・ゴッホの寝室」シリーズの3点全てが展示されること。その他、彼の絵画やデッサン、挿絵入りレターなど計36点も展示予定だ。

   ゴッホのファンだけでなく、本当に写真通り絵画そっくりなのか実物を確かめたいひと、もしくはちょうどシカゴに旅行するぞ、というひとからも関心を集めそうだ。開催期間の後半は、日本のゴールデンウィークと重なることもあり、予約を取るのが大変になる・・・かも?(執筆:中井千尋 編集:岡徳之)

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