「わが社には不要な人材」と判断されるおそれも!?
様々な考え方があるようだが、たとえば、教える相手が部下の場合、実業家・小山昇氏は過去のコラムで、自身のノウハウを教えることを推奨していた。
ビジネスパーソン向けサイト「日経Bizアカデミー」のコラム(2013年6月26日公開)で、「人間である以上、わが身が可愛いのは当然のことですから、『自分の地位が脅かされる』という心配は私とて充分理解します」として「ノウハウを部下に教えないのは、当然の人間心理」としつつ、
「あなたの持っているノウハウは、あなたが自力で、ゼロの状態から得たものではないということです。(中略)ノウハウ『そのもの』はあなたの先輩や上司が、会社が授けてくれたのです」
と指摘。
部下を一人前にするためにノウハウを教えることが、また自分が新しいノウハウを得ることにもつながり両者が成長する。部下が挙げた業績は自分の手柄にもなる、とした上で、
「心ある経営者は業務が属人化することを極端に怖れます。あなたがいつまでもノウハウを伝えないでいると、遠からず『わが社には不要な人材』と社長に判断される」
と、ちょっとコワイ未来予測もしている。(MM)