2015年の女性の平均賃金が、前年から4000円増えて24万2000円となり、いまの調査方法を採用した1976年以降で最も高くなったことがわかった。厚生労働省が雇用形態別の賃金実態を調べた「2015年の賃金構造基本統計調査」の結果を、2016年2月18日に公表した。男女間の格差も、男性を100とした場合、女性は72.2となり、過去最小となった14年と同水準だった。
全体平均は2年連続で増加
男性の平均賃金は、2014年から5500円増えて33万5100円だった。女性が最高額となる一方、男性の場合は1989年以降でみても、2001年の34万700円など2014年より多い年が複数ある。
厚労省は、従業員10人以上の全国の5万785の事業所から回答を得た。15年6月分の賃金について、月給から時間外勤務や休日出勤の手当などを除いた金額を調査。その結果、フルタイムで働く正社員の賃金(月給から残業代や手当を除く)は平均で32万1100円、非正規労働者は20万5100円。全体の平均は30万4000円と前年から4400円増えて、2年連続で増加した。