「これ以上メイク薄くすると、自分じゃなくなる」 そんな女性へのアドバイス
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   節分が過ぎると春が近づいたような気がして、なんとなく嬉しい今日この頃。

   私の研修の仕事も2月は、4月からの新入社員研修の準備に取り掛かる時期で、今年はどんな新人さんと会えるかな?とワクワクします。新入社員研修では、社会人としての心得や仕事の進め方、基本的なビジネスマナーの話をしますが、初日に目がいくのはやはり「身だしなみ」。髪型、メイク、スーツ等は特に気になります。

   そこで今回は、新入社員にふさわしい身だしなみをテーマに『前編』『後編』に分けてお伝えします。

『前編』ヘアスタイルとメイクについて

OKかな?
OKかな?

   最近、茶髪の方が減ったような気がしますが、皆さんの周りではいかがでしょうか?ヘアカラーに関しては業界・職種毎で許容範囲が異なり、一概には良し悪し言えない問題です。

   髪型も同様で、長くてもOK?マッシュルーム風でもOK?等々。個人の自由といってしまえばそれまでですが、社会人になるとお付き合いする人達の幅が広がります。同年代の友達やバイト先の先輩世代だけでなく、皆さんのご両親や祖父母といった世代の方々ともお付き合いが始まるわけです。

   そうした時に、茶髪・長髪・ツンツンと毛先を尖らせた髪型に嫌悪感を示す方がいる可能性もあります。「何、この髪型?」と思われると第一印象がマイナスになり、本当のあなたを理解してもらう大事なスタート地点で出遅れてしまうことにもなりかねません。会社には社風がありますから、仕事をする中で、ここまではOKというものを見つけていけば良いのです。それまでは不快感を与えない黒髪で感じの良い髪型をしたほう安心ですね。

   続いてメイクなど顔に関する事柄です。

   男性の場合、髭は必ず丁寧に剃り残しのないように剃ること。鼻毛の手入れもしっかりと。細すぎる眉も人によっては不快感を示すので、適当な太さをキープ。女性の場合、メイクはナチュラルメイクにしましょう。特にアイメイクは気をつけて。ボリュームアップマスカラのつけ過ぎやアイラインの描き方、チークの入れ方は、研修中に注意される方が多いです。

   以前、職種にふさわしくない濃いメイクの女性に、もう少し薄くするようアドバイスをしたら、「私、これ以上メイクを薄くしたら自分じゃなくなっちゃいます。どうしましょう?」と聞かれたことがありました。メイクの怖さって、塗れば塗るほど、つまり足し算ばかりしていると、引き算ができなくなってしまうものです。ナチュラルメイクは、自分の顔のお気に入りのパーツには足し算、それ以外の部分は引き算することでメリハリができて美しく見えます。

   「新人の●●さん、メイク濃いよなぁ~」と陰で言われないようにしたいですね。(篠原あかね)

<後編に続く>

篠原あかね(しのはら・あかね)
リクルートにて企業研修アシスタント、金融機関等での役員秘書を経てビジネスマナー講師として活動。2011年よりスマートコミュニケーションズ代表。ビジネスマナー、コミュニケーション、CS向上等の企業研修のほか、自身の宴会幹事経験をもとに「愛される宴会部長セミナー」も主催。著書に『宴会を制する幹事は仕事も制す。』『マンガ 黄金の接待』(監修)などがある。お客様や社内で愛されキャラになるコツを悩める社会人へ発信中。
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