結婚披露宴でつい「心よりお悔み・・・」 その失策に潜む「ホンネ」の正体
【職場のストレス大解剖】

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失策行為の中に、あなたの「ホンネ」が隠されている

   職場のコミュニケーションは、このような人間の心理と欲求が重なって、なされている。

   あなたは正確に伝えたつもりでも、聴き手の期待や欲望によって「少しゆがんで」伝わる。「失策行為の中にホンネがある」という精神分析的考えを、誰でも使用できるように作ったのが、エリック・バーンの交流分析技法である。

   「人と人の間に流れている感情」に基づく人間関係を提唱している。「幸福の心理学」とか「触れ合いの心理学」と呼ばれている。

   バーンは、3つのパターンを提唱している。

(1)相補交流:お互いに気持が伝わっている、良好な関係。
(2)交差交流:お互いの主張だけで平衡状態の関係。
(3)裏面交流:「ホンネ」が隠されていて(?)「タテマエ」が中心になされる交流。あまりうまくいかない結果に至るといわれている交流。

   ストレスをコントロールするには、人と人の交流をどのようにするかにかかっているといえよう。(3)は、ますますストレスが高じる。もっとも良好なのが、(1)のコミュニケーションである。

   あなたは何番で、職場でコミュニケーションしていますか?(佐藤隆)

佐藤隆(さとう・たかし)
現在、「総合心理教育研究所」主宰。グロービス経営大学院教授。カナダストレス研究所研究員。臨床心理学や精神保健学などを専攻。これまでに、東海大学短期大学部の学科長などを務め、学術活動だけでなく、多数の企業の管理職向け研修にも携わる。著書に『ストレスと上手につき合う法』『職場のメンタルヘルス実践ガイド』など多数。
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