失策行為の中に、あなたの「ホンネ」が隠されている
職場のコミュニケーションは、このような人間の心理と欲求が重なって、なされている。
あなたは正確に伝えたつもりでも、聴き手の期待や欲望によって「少しゆがんで」伝わる。「失策行為の中にホンネがある」という精神分析的考えを、誰でも使用できるように作ったのが、エリック・バーンの交流分析技法である。
「人と人の間に流れている感情」に基づく人間関係を提唱している。「幸福の心理学」とか「触れ合いの心理学」と呼ばれている。
バーンは、3つのパターンを提唱している。
(1)相補交流:お互いに気持が伝わっている、良好な関係。
(2)交差交流:お互いの主張だけで平衡状態の関係。
(3)裏面交流:「ホンネ」が隠されていて(?)「タテマエ」が中心になされる交流。あまりうまくいかない結果に至るといわれている交流。
ストレスをコントロールするには、人と人の交流をどのようにするかにかかっているといえよう。(3)は、ますますストレスが高じる。もっとも良好なのが、(1)のコミュニケーションである。
あなたは何番で、職場でコミュニケーションしていますか?(佐藤隆)