「仕事に学歴なんて関係ない」という言い方には、一定の説得力がある。が、本当にそうだろうか。「学歴が関係ある」状況があるからこそ、逆に「そんなことはない!」と言いたくなる、という人もいるかもしれない。
最近では、プレジデント・オンラインが記事にした「『学歴別』平均年収ランキング」が、話題になった(2016年1月27日配信)。ネットでは、「納得の結果」という人、「俺が平均を下げてる・・・」とつぶやく人など、様々な声が飛び交っている。
「電通大が6位」
記事では、インテリジェンス(本社・東京)が14年9月末までの1年間に、自社で運営する転職支援サービス「DODA」に登録した人の年収を基に作成した「卒業大学別平均年収ランキング」に、『2016年度用大学受験案内』(学研)が公表した各校の偏差値を加えた表を紹介した。
ランキングの1位は「東京大学」で、平均年収は631.5万円。2位は「一橋大学」(628.1万円)、3位は「東京工業大学」(615万円)、以下、「京都大学」(597万円)、「慶応義塾大学」(582万円)、「電気通信大学」(582万円)、「首都大学東京」(570万円)などと続く。それぞれ、各校の偏差値も併記している。
ツイッターでは、6位の電気通信大学への注目が、けっこう高い。「電通大が6位なんだ。俺もこれくらい稼げるようになれるの?」と、ワクワクしている在学中の学生らしき人もいれば、「電通大やるなぁ。受験生はよく見ておくように!」と、本格的な国公立の受験シーズンを前にして、冗談交じりにつぶやく人も。一方、「電通大は、単純に就職先がほとんどIT系企業で、IT系企業の平均が高いからこうなっているのでは??」と分析する人もいる。
記事によると、1位の東京大学(631.5万円)と、94位の千葉工業大学(443.6万円)の差は「約190万円」。今回は、調査対象者の平均年齢が「33歳」であるため、40代~50代になってくると、さらに年収差が開く可能性もあるそうだ。