客のふりしてプロが覆面チェック 「優秀」店員がもらったご褒美とは
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   オランダ、アムステルダムに本社を置くビール会社「ハイネケン」が「覆面キャンペーン」を実施した。その紹介動画がYoutubeで公開されている。

   2016年1月、メルボルンで開催された全豪オープンテニスのオフィシャルスポンサーであった同社は、決勝トーナメントの実施に先立つ1月26日にこの動画を公開。この動画は、公開前約2週間にわたってメルボルンのバーやレストランでひそかに撮影されたものだ。

ビールの注ぎ方「5つのステップ」

「Star Serve」の5ステップ(ハイネケンのウェブサイトより)
「Star Serve」の5ステップ(ハイネケンのウェブサイトより)

   同社は「Star Serve」と呼ばれる美味しいハイネケンビールの注ぎ方を提唱している。オランダ、アムステルダムにある同社の体験型工場「ハイネケン・エクスペリエンス」を訪れたことがある方はご存知かもしれない。次の5つのステップを実施することで、味、見た目がさらに素晴らしくなるという。そのステップとは以下の通り。

   ステップ1:清潔なハイネケングラスを使用

   ステップ2:注ぐ際、グラスは45度に傾ける

   ステップ3:専用のスキマーを45度に傾け、泡の上澄みをすくい取る

   ステップ4:液体部分の一番上がグラスのスターマークの「肩」にきているかチェック

   ステップ5:ハイネケン専用コースターとともにグラス正面を前にしサーブ

   今回のキャンペーンは、メルボルンにあるバーやレストランがこのStar Serveをきっちりと守ってハイネケンビールをサーブしているかを、ハイネケンビールのサーブのプロ「Star Serve Guru」が「客」として入店しこっそりとチェック(「Guru」とは、サンスクリット語で「指導者」「教師」の意味)。素晴らしいビールを提供できた店員に、全豪オープンの決勝戦のペアチケットをプレゼントするというものだった。

チケットゲットで大喜び

   動画では冒頭、先述のステップに加えて、「ノズルをグラスに入れてはいけない」、「上澄みをすくうのにお箸を使う」、「多すぎる泡」とありがちな「ミス」も紹介。そのあとStar Serve Guruが複数の店に入ってビールを注文する場面へ。スタンダードな注ぎ方で店員のスキルをチェックした後、「反対の手で注いでみて」や「違うグラスでほしいんだけど」と難題を持ちかけた。

   そして選ばれた優秀な3人の店員にチケットをプレゼント。いきなりのことでその場では「Thank you」としか反応できなかった店員も、店の外からこっそりと撮影されたカメラにはガッツポーズで大喜びの瞬間がおさめられている。動画の最後には「Watch out for the guru as you could be a winner(Star Serve Guruに注意しろ。あなたも選ばれるかもしれない)」と、このキャンペーンのシリーズ化を予感させる。

   次は日本にも来るかもしれない。全国のバーテンダー、レストランスタッフにとってはヒヤヒヤものか?(執筆:中井千尋 編集協力:岡徳之)

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