3つのチェックポイント
事故や災害の時に「心のケア」として精神科医や臨床心理士が派遣されるのは、この「心の傷」ケアのためなのである。
PTSDまではいかなくとも、私の観察の範囲ではあるが、想定しえない小さなショックによっても、私たちは忸怩たる思いに至る。冒頭の若い係長さんの体験のように「自分のミスは努力」で防止できても、「部下のミスを防ぐ」というのは、初めての経験だ。尻ぬぐいストレスが重なると、トラウマまでいかなくとも、近い状態になってしまうかもしれない。
自分で「尻ぬぐいストレス」に気づくポイントは、
(1)夜、入眠しても寝付けない(過覚醒:憤りによる興奮)
(2)眠ったら「鬼部長」が夢に出てきて起きる(悪夢)
(3)明日は、会社に行きたくない(回避)
の3点だ。こういうパターンになれば、ちょっと心が疲れていることになる。トラウマ状態の「兆し」と私は勝手に呼んでいる。