国を変えていく人は、これからどんどん増えていく
おそらく、ベーシックインカムが導入されると、無課金ユーザーと(廃)課金ユーザーにわかれ、国としては(廃)課金ユーザーにいかにして楽しんでもらうかが勝負になるでしょう。
もちろん、今でも多くの税金を払ってくれる人は重要で、一部の国ではそのようなお金持ちを優遇し、自国に住んでもらえるよう努力をしています。
もし、多くの国でベーシックインカムが導入されるようになったら、この「廃課金」誘致が国際間で熾烈になっていくことが予想されます。
居住地を変えるのは、さほど難しいことではありません。居住地にかかわらず国籍を持っている人から税金を取るアメリカのような国の場合、あえてアメリカ国籍を捨てて別の国の国民になるような人もいます。
ソーシャルゲームで、新しいゲームをダウンロードして課金先を変えるように、国を変えていく人はこれからどんどん増えていくはずです。
そんな世の中で、我々日本は、「廃課金」の人たちにとって魅力的な制度をつくることができるのか?
ベーシックインカム導入のキモは、実はこっちなのではないかと思うのです。(森山たつを)