「ソーシャルゲーム」化する国際競争 日本は「勝ち組」になれるのか
【アジア海外就職】

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国を変えていく人は、これからどんどん増えていく

   おそらく、ベーシックインカムが導入されると、無課金ユーザーと(廃)課金ユーザーにわかれ、国としては(廃)課金ユーザーにいかにして楽しんでもらうかが勝負になるでしょう。

   もちろん、今でも多くの税金を払ってくれる人は重要で、一部の国ではそのようなお金持ちを優遇し、自国に住んでもらえるよう努力をしています。

   もし、多くの国でベーシックインカムが導入されるようになったら、この「廃課金」誘致が国際間で熾烈になっていくことが予想されます。

   居住地を変えるのは、さほど難しいことではありません。居住地にかかわらず国籍を持っている人から税金を取るアメリカのような国の場合、あえてアメリカ国籍を捨てて別の国の国民になるような人もいます。

   ソーシャルゲームで、新しいゲームをダウンロードして課金先を変えるように、国を変えていく人はこれからどんどん増えていくはずです。

   そんな世の中で、我々日本は、「廃課金」の人たちにとって魅力的な制度をつくることができるのか?

   ベーシックインカム導入のキモは、実はこっちなのではないかと思うのです。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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