昨(2015)年末、フィンランドでベーシックインカムの導入が検討されるというニュースが流れました。
ベーシックインカムとは、国が、国民全員に、金持ちだろうが貧乏人だろうが分け隔てなく、生活できるくらいの金額を渡す。その代わり、それ以外の社会保障はなしよ、という政策です。
フィンランドだと月額800ユーロ(約11万円)くらいが検討されており、もし仮に日本でやるとしたら8-12万円くらいになる感じでしょうか。国は「生きていけるだけのお金は用意するから、あとは自分でなんとかしてね」という、ある意味面倒を見ているけども、ある意味突き放しているような政策です。
無料参加と課金アイテム
これを見たとき思ったのは、「なんかソーシャルゲームみたいだな」ってことです。
2016年現在、スマホで出ているゲームのほとんどは無料でダウンロードして、無料で多くの機能を楽しむことができます。
日常的な冒険をしたり、宝物を見つけて強くなったり、時々開催される大会にでて腕試しをしたりと、やれることはたくさんあります。
ただ、すごく強くなれる宝物を手に入れたり、大会で上位入賞しようとしたりすると話が変わってきます。課金をしないと手に入らないアイテムは、無料でできる冒険で手に入るアイテムとは格段に違う強力さなので、超絶いいアイテム入手や上位入賞を目指し始めると、課金が必須になるわけです。
最初は無課金で楽しんでいた人も、段々と欲が出てきて強い宝物が欲しくなったり、上位入賞がしたくなったりする。そのために、課金を始める。ゲームメーカーは、この様な人を増やす仕組みを作って、稼ぐわけです。