ハイパーチェンジの時代は、情報過多の時代です。
「よく状況を見極め、思考せよ」と教えられます。ここに、ストレス学では「思考の罠が存在する」ことになります。
彫刻の父、ロダンの「考える人」はあまりにも有名です。デカルトも、「われ思う、ゆえにわれあり」という有名な言葉を残していますね。
まるでロダンの「考える人」
ビジネスパーソンの重要な能力の一つにロジカルシンキングがあります。「考えること」は、高等な頭脳を与えられた人間の特徴です。逆にこの頭脳がストレスを高めもします。
ストレス反応には、ストレスが無いのに「ある」と答える場合があります。「いやー、参った。日曜日なのに、接待。ゴルフだよ。ストレスだらけだよ」と言いつつ、顔は、うれしそうにイソイソしている場合などです。逆に「ゴルフは好きだから、日曜の接待でもかまいません」と答えて、顔にペーソスがにじんでいる場合もあるでしょう。
ストレスチェックの目的は、自ら気づいて対処につなげることです。だから「あるのか」「無いのか」に、ただしく気づくことが不可欠です。気づくためには「考えなさい」と言われます。
まるでロダンの「考える人」のように考ること自体は問題ありませんが、ストレスを高める思考パターンをしてしまうことがあります。わたくしは、このストレスを高めてしまう思考パターンを「ロダンストレス」と呼んでいます。ただ、これには、自身を苦しめるような「悪いロダンストレス」と、思考の回路を少し変えることにより、自己の成長にも結びつく「良いロダンストレス」とがあります。