退職時の給与、早めにもらうの無理ですか? 会社は「通常通り25日しかダメ」
【「フクロウを飼う」弁護士と考える】

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   先日、弊所に新人弁護士たちが入所してきました。一般企業は4月入社になる事が多いと思いますが、弁護士事務所は一足早めに年明けごろ事務所に入ることが多いです。

   さて、出会いもあれば別れもあるもので、12月にボーナスを貰った後や3月になると転職をする方が増えるように思えます。今回は、転職をした人が会社を辞めた後の給与支払いに関する話題です。転職をしたら、次の会社でお給与をもらうまで生活が厳しいという話も良く耳にします。今回はそんな悩みを解決する解説をしていきます。(文責:「フクロウを飼う弁護士」岩沙好幸)

退職金が入金されていない

なんとか早めに・・・
なんとか早めに・・・

   私はこのほど会社を退職し、もうすぐ新しい会社に入社することになりました。何かと出費がかさむので早く給与を支払って欲しかったのですが、「働いた分の給与は、通常通り25日にしか支払えない」と説明され、その通りに入金されました。

   しかし、口座を確認すると、出るはずだった退職金は支払われていませんでした。どういうことかと思い、前の会社に問い合わせたところ、「退職金の支払いは、ボーナス月の6月か12月のみの支払いになっている」とのこと。そうなると自分の手元に入ってくるのは、随分先になってしまいます。こういった支払い方ってありなのでしょうか?(実際の事例を一部変更しています)

岩沙好幸(いわさ・よしゆき)
弁護士(東京弁護士会所属)。慶應義塾大学経済学部卒業後、首都大学東京法科大学院から都内法律事務所を経て、アディーレ法律事務所へ入所。司法修習第63期。パワハラ・不当解雇・残業代未払いなどのいわゆる「労働問題」を主に扱う。動物が好きで、最近フクロウを飼っている。「弁護士 岩沙好幸の白黒つける労働ブログ」を更新中。編著に、労働トラブルを解説した『ブラック企業に倍返しだ! 弁護士が教える正しい闘い方』(ファミマドットコム)。
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