40代で見抜くべき「会社の将来」 そのまま働き続けて大丈夫ですか?
【長寿企業の素顔】

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40歳になったら、今こそ・・・

   元日本IBM社長の椎名武雄さんは1975年の社長就任早々に、米国本社から来た役員に第一声で、「君の後継者は誰だ?」と言われたらしい。就任したばかりの社長に言う言葉とは思えないが、続いた言葉が「もし君がトラックにひかれたら、どうする?」だったと言うから徹底している(朝日新聞2015年8月10日付)。

   長寿企業は、こうしたことを極めてよく理解し、そして実践している。あなたが仮に長寿企業に勤めているなら、親族であれ、他人であれ、次の後継者が見えているはずだ。

   経営の継承は最大級に重要であり、いつまでも後回しにしてはいられない――これが、先に触れた、長寿企業が最も重視してきた「経営の要諦」なのだ。

   経営継承問題に毅然として向き合えていない会社に勤めていたとすれば、40歳になったら、今こそ会社の将来性を見極める必要がある。もっとも稼げる40歳から55歳までの会社員としての黄金期を良い環境で過ごせるかどうか、転職を含め、真剣に検討してほしい。(浅田厚志)

浅田厚志(あさだ・あつし)
青山学院大学総合研究所・客員研究員で、長寿企業の経営哲学などを研究中。「出版文化社」代表取締役社長でもあり、創業以来、多くの社史・記念誌の企画制作や、出版企画プロデュースなどを手がけている。著書に『成功長寿起業への道』など。
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