伊藤忠商事は、新たな社外取締役に村木厚子・前厚生労働事務次官(60)を充てる役員人事を、2016年1月21日に発表した。6月の株主総会後の取締役会を経て就任する。村木氏が15年10月の退官後に、企業の役員に就くのは初めて。
「女性の働くモデル」として期待
村木氏は2009年に郵便不正事件で逮捕されたが、翌年に無罪を勝ち取り復職。13年に事務次官。子育て支援策に長く関わり、15年夏には国家公務員の夏の勤務時間を前倒しする「ゆう活」の旗振り役を務めた。
朝型勤務などの働き方改革を進める伊藤忠商事は「労働政策の豊富な経験とともに、女性の働くモデルとしても期待している」と説明する。また、岡藤正広社長(66)の続投を決めた。