2016年春に卒業予定の大学生の15年12月1日時点の就職内定率は80.4%で、前年同期に比べて0.1ポイント上昇した。文部科学省と厚生労働両省が1月20日、発表した。
5年連続の上昇で、リーマン・ショックの影響前の2008年12月(80.5%)とほぼ同じ水準となった。15年は採用活動の時期が4か月遅くなったが、その影響はみられなかったようで、文科省は卒業時の内定率も前年(96.7%)並みか、それを上回るとみている。
地域別では関東地区が最も高い
男女別では、女子の内定率が前年同期比0.1ポイント増の82%で過去最高の水準を記録。男子は79%(0.1%ポイント増)だった。地域別では、関東地区の内定率が最も高く、1.2ポイント増えて86.8%。近畿81.4%、中部78.8%と続く。
また、短期大学の学生の就職内定率は68%と、調査を始めた1996年度以降で最も高くなった。
なお、調査は全国の国公立、私立大学の62校、4800人を抽出して実施した。