「営業部門に成果主義は導入すべきでない」理由
「結果以外がどうあれ、結果が出ていればよい」と考える人が多いようだが、結果を重視する成果主義はどうか。経営コンサルタントの宋文州氏はかつて、導入に異議を唱えていた。
ソフトブレーン会長時代、日経ベンチャー(2006年9月号)で、「営業部門に成果主義は導入すべきではない」「結果に責任を負うべきなのは営業担当者でなく経営者」と持論を展開している。
大抵の場合、営業には会社の指示で担当企業や担当商品が割り当てられるが、
「どんな商売でも、『売れる客』と『売れない客』がいる。常連で何もしなくても取り引きしてくれる顧客がいる一方、ライバルの牙城でどうしても切り崩せない取引先もある」
とし、
「こうした状況で結果だけを競わせるのはアンフェア。現場からやる気が失われていく」と指摘している。(MM)