「チョッキのオジサン」と言われないために 職場の「ベスト」着こなし法

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   突然ですが、昔働いていた会社の男性社員が、同僚の女性社員に「チョッキのオジサン」というあだ名をつけられていたことを思い出しました。シャツの上に着る、あの「ベスト」最近では「ジレ」と呼ぶことが多いのだとか。読者の皆さんは日本語「チョッキ」、英語「ベスト」、フランス語「ジレ」、どれで呼びますか?

   まぁ、個々の呼び名は置いといて、とりあえず私は「ベスト」と呼ばせていただくことにして、この「ベスト」、着方次第ではオシャレにもなりダサくもなりますよねぇ。

「同じ素材」にするか「ニット」にするか

同じ素材か、それとも・・・
同じ素材か、それとも・・・

   「ベスト」をオフィスで着こなすにあたり、まず考えるは、「同じ素材」にするか「ニット」にするか。「同じ素材」とは、例えばスーツがツイードならベストもツイードという感じ。素材が一緒なので馴染みもよく、トラディショナルな印象を与えます。「ニット」は手軽に購入できて、カラーバリエーションも豊富、組合せの幅も広くて便利です。しか~し!それ故に一歩間違えると「ダサいオジサン」になってしまう恐ろしさが。

   そこで、私が企業訪問した際に「ベスト」を素敵に着こなしていた男性社員の方々の傾向をまとめました。

   (1)スーツと同系色の場合は、色のトーンを変える。これは濃淡をつけるという意味です。失敗しない基本パターンといえるかもしれません。

   (2)白シャツと組み合わせると爽やかで清潔感のある印象になる。カラーシャツの場合、ベストとスーツとの色味の加減が難しかったり、どれかに引き締め色を入れたりと工夫が必要。またオシャレ度が上がり過ぎてオフィスではちょっと・・・という心配もありますが、白シャツなら安心。

   (3)ネクタイとベストを同色にすると、スーツが同系色でなくても馴染みやすい。ネクタイの一部にベストと同じ色が入っているだけでも統一感がでます。

   (4)ブラック&グレーの組み合わせ。スーツ、ベストどちらの色でも構いませんが、落ち着いた印象となり好感度アップ。特にクレーム対応やお詫びの場面ではおススメです。

   さて、最後に「チョッキのオジサン」と言われないようにするには。ニットベストは、生地目が粗いと野暮ったく見えます。出来るだけ生地目の細い上質な物を選びましょう。そしてこれ大事!体にフィットしていること。特に前ボタンを留めるタイプのベストは、ボタンとボタンの隙間からポッコリお腹が見えないように。ボタンがはち切れんばかりのお腹は・・・若くてもオジサンに見えちゃうよぉ。

   1枚着るだけで温かいベスト、素敵に着こなして風邪をひかないよう過ごしてくださいね。(篠原あかね)

篠原あかね(しのはら・あかね)
リクルートにて企業研修アシスタント、金融機関等での役員秘書を経てビジネスマナー講師として活動。2011年よりスマートコミュニケーションズ代表。ビジネスマナー、コミュニケーション、CS向上等の企業研修のほか、自身の宴会幹事経験をもとに「愛される宴会部長セミナー」も主催。著書に『宴会を制する幹事は仕事も制す。』『マンガ 黄金の接待』(監修)などがある。お客様や社内で愛されキャラになるコツを悩める社会人へ発信中。
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