SMAP騒動は「実社会の縮図」 会社員生活でもある「究極の選択」

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   この1週間近く、日本中のメディアを巻き込んで大騒ぎになっている話題は、なんといっても国民的アイドルグループ「SMAP」騒動だ。解散か関係修復か――仕事そっちのけでニュースサイトにかじりつき、「一体、どうなるんだろう」と気にしている人も多かったのでは。

   今夜(2016年1月18日)、彼らのレギュラー番組「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)の一部が生放送となり、メンバー5人が心境を語る予定で注目を集めている。それにしても、今回の騒動について、「会社員の独立事情」に引きつけて考えた人は結構いたようで、フェイスブックやツイッターでは、ビジネスパーソンとみられる人たちが、議論をかわしている。

「悩ましい」

   「SMAP騒動、なんか会社のことのように思える」という人は、「有能な社員がいて、会社はその社員のおかげで成長してきた。しかし、有能なだけに枠にはまらず自由に動くので、 つねに上司や幹部と摩擦が・・・」と、組織運営のむずかしさについて、考え込んでいる。

5人が出した結論は・・・
5人が出した結論は・・・

   ツイッターでは、「どこまで事実かわからないけど、お世話になった会社に残るか、直属の上司についていくかって究極の選択だなー」というつぶやきも見つかった。

   「SMAPの件はなんか実社会の縮図でもある気がする」という人は、「お世話になった会社に残るのもその人の考え方だし、育ててくれた上司についていくのもその人の考え方だし。その結果、分裂(SMAPの場合は解散)することもありえる・・・」と、「人それぞれだが、悩ましい」との意見だ。

上司に評価されず、転職しようとして何が悪いのか

   ツイッターでは、木村拓哉さんをのぞく、一時独立を決意したとされる4人の背景にいる「女性マネージャー」の立場に、共感を示す声もあった。

   「会社員として会社に貢献してきた女性が、上司に評価されず、転職しようとして何が悪いのか。尊敬する先輩が独立するなら付いて行きたいって後輩は一般社会にもいるでしょうが」と、「独立したい上司を支持する派」も、少なくないようだ。ただ、「お世話になってきた会社を取るか、実際の細かい面倒を見てきてくれた上司を取るか・・・」と、メンバーの選択に思いを馳せる意見が多い。

   一方、「SMAPであちこち大騒ぎ。有名企業の有能社員に例えたら、勤続25年の幹部候補1名が残って出世(キムタク)、ほか4名が上司と共に独立起業で同業ライバル社ってことでしょ。ほんと平和だ」とのツイートも見つかった。よくあることだ、というわけか。

   今夜のテレビで明かされる内容を受け、また、様々な感想が寄せられそうだ。(KH)

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