その人の賃金が世帯全体の収入の半分以上を占める非正規労働者(主稼得者)のうち約2割が、この1年間に生活苦をしのぐために「食事の回数を減らした」と答えていたことが、連合総合生活開発研究所の「非正規労働者の働き方・意識に関する実態調査」でわかった。2016年1月14日、発表した。
「医者にかかれなかった」などの項目も
調査は15年10月に実施。首都圏など12都府県で、非正規で働く20~49歳の男女1967人から回答を得た。うち、主稼得者についてみると、「生活苦のため行ったこと」の質問で、「食事の回数を減らした」は20.9%にのぼった。
最多の回答は「そのような経験はない」(61.5%)だったが、具体的対策としては、「食事の~」が最も多かった。以下、「医者にかかれなかった」と「税金や社会保険料が払えなかった」の各13.0%が続いた。
主稼得者を含めた調査対象全体では、「そのような経験はない」(76.3%)、「食事の~」(11.6%)、「医者にかかれなかった」(8.5%)が上位を占めた。