「内定辞退」を減らせ 対策に投入すべき関係者とは

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とりあえず就活を話させる

   ここで従来の採用手法にこだわる採用担当者や経営幹部からすれば、

「企業のことを知らない学生が何を話すのか?」

と、訝るかもしれません。

   安心してください、話せるネタはありますよ。

   それは、自身の就活談です。

   現在の社会人(特に30代以上)が思っている以上に、今の学生は、社会人と学生との間に厚い壁を感じています。

   しかも、それは、内定学生と3年生以下でも同じ。とは言え、社会人よりはまだ距離が近いことも確か。

   そのため、企業のことをあまり話せないにしても、自身の就活談だけで、インターンシップ・イベント参加の学生は、

「おおっ、すごい」

となるのです。

   これは、採用担当者や社会人がどんなに頑張っても話すことができない、強力なコンテンツです。

   それで、一般学生を引き付けられることを考えれば、交通費・宿泊費に食事代くらいは安いものです。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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