「彼氏も公認」キャバ嬢 「二足のわらじ」との関係

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   当コラムでは以前、「キャバ嬢の最新事情 『昼の仕事』めぐり対照的な2人」(2015年11月13日)として、「歯科助手になりたい」と話すキャバ嬢を紹介しました。一方で、「歯科助手をやっているけど、お給料に不満があるからキャバクラで働き始めた」女の子もいます。

   今回は、そのインタビューの「後日談」をご紹介。彼女たちはその後、どうなったのか、そして、なぜキャバ嬢たちに歯科助手が「人気」なのか、その理由も見えてきたのです。

昼の仕事は・・・

夜の仕事との両立、たいへんだけど・・・
夜の仕事との両立、たいへんだけど・・・

   取材した郊外某店のキャバクラで、話をきかせてもらったキャバクラ嬢、数人のうち1人は、宮城県出身のカオリさん(25)。「親に心配かけないためにも、昼職を探さないと。歯科助手とか、いいですよね」と、話していました。

   つい先日、カオリさんに「その後、どうしてる?」と連絡を取ってみると・・・数か月経った今も、同じキャバクラで働き続けているようです。「同じ地元出身の彼氏ができたんですよ。この前はディズニーランド行きました」と、毎日を楽しんでいるようでした。

   「彼氏? もちろんキャバクラのことは言ってますよ。彼もアパレル系でシフト制だから、キャバクラやってると、会う時間がなかなか取れなくて。もう一緒に住んじゃおうか、なんて話してます」(カオリさん)

   「最近は、出勤を週3回に減らしました」というカオリさんですが、歯科助手の話は出てきませんでした。もしかしたら、彼氏ができ、「キャバクラ嬢を続けていてもいいよ」と言ってくれたことで、「無理に昼の仕事を探す必要はないのかも」と、考えたのかもしれません。

「歯科助手はシフト制だけど」

   一方、「歯科助手だけど、お給料に不満があってキャバクラ嬢になった」エリナさん(23)は、どうしているでしょうか。カオリさんほど詳しい話は聞けなかったのですが、どうやらまだ、キャバ嬢との「二足のわらじ」を続けているようです。ただ、「両立は、やっぱりキツイです・・・」(エリナさん)。都内で夜遅くまで開業している大きなデンタルクリニックは、シフト制のところが多いもの。始業時刻と終業時刻がバラバラなので、「夜の仕事」と両立させやすいようですが、エリナさんは言います。

   「早番のときは、仕事が4時とかで終わるんで、キャバクラへ出勤するんですが、次の日に疲れが残っちゃって。これから、キャバクラのノルマをこなせるかが、すごく心配です」(エリナさん)

   シフト制の歯科助手は、パートやアルバイトが多く、夜の仕事との両立を考える女性もいるのでしょう。実は、エリナさんが紹介してくれた別のキャバ嬢、ミユウさん(21)も、「最近、歯科助手の面接を受けてきたんですよ」と、話していました。歯科助手もキャバ嬢も、人の「ケア」をする仕事であることに変わりはありません。ただ、そこまで『人気』とは・・・6年前、関西で取材をしていたときには見えなかった、お水の女性たちの「副業事情」。今後も追いかけて行きたいところです。(北条かや)

北条かや(ほうじょう・かや)

1986年、金沢生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。著書に『本当は結婚したくないのだ症候群』『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』。ウェブ媒体等にコラム、ニュース記事を多数、執筆。TOKYO MX「モーニングCROSS」、NHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」(2015年1月放送)などへ出演。
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