「ハロー効果」に要注意
ここで注意したほうがいいのは、「ハロー(後光)効果」に惑わされないことです。ハロー効果とは、人が何かを評価する際、ある特徴によって評価が大きく変化してしまう心理的な現象を言います。例えば、かつて仕事で大きな成果を挙げたり、社内においていい仕事ぶりを見せたりした人がいたとします。その人を、今は何も成していないのに過去の印象だけでほめてしまうと、ほめられた本人にもいい影響はありません。勘違いしてしまうだけです。「ハロー効果」の影響を受けて人をほめることは、慎んだほうがいいでしょう。
日本総研の調査(2015年11月公表)によると、女性部下を持った男性管理職のなかで、女性部下との仕事をやりづらいと感じたことのある男性管理職は、約6割に上るとのこと。その理由として、女性に対する対話方法に苦慮する声が多数上がっています。ほめ上手でないことも原因かもしれません。まずは、重ねて褒めることから意識してみたらいいのではないでしょうか?(高城幸司)