仕事環境、もう我慢できない 労働組合を結成したいのですが

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   先日、某車メーカーが定年を65歳まで延長する方針を打ち出していましたね。そのニュースの中で、「会社と労働組合の間では大筋合意している」との一文がありました。会社と対等に話し合うことができる「労働組合」と言う組織、みなさんも耳にしたことがあるかと思います。

   職業柄、「会社の労働環境が悪い、うちはブラック企業だ!」と不満の声を多く聞いていますが、「なんとか会社に対抗してやろう!」と考えたことがある方も中にはいらっしゃると思います。そういった時に、自分の事を守ってくれる組織こそ「労働組合」なのです。しかし、その中身は意外に知らないという方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな知ってるようで知らない「労働組合」についてお話しします。(文責:「フクロウを飼う弁護士」岩沙好幸)

会社から圧力?

残業代も出ないし・・・
残業代も出ないし・・・

   今私が働いている会社は、残業代や休日手当も出ませんし、普通の会社よりはるかに給料が低く、休憩時間もほとんどないなど、とても労働環境が悪いです。社員たちも「もう我慢がならない」と口ぐちに話す様になりました。そこで、会社内で仲間を集め、労働組合を作り、会社に対抗しようという話になりました。

   しかし、もし作ろうとしたら会社から圧力をかけられ潰されてしまうような気もします。そこで聞きたいのですが、労働組合とはどのように作ればいいのでしょうか。また、労働組合を作る際に会社に拒否された場合、どうしたらよいのでしょうか。(実際の事例を一部変更しています)

岩沙好幸(いわさ・よしゆき)
弁護士(東京弁護士会所属)。慶應義塾大学経済学部卒業後、首都大学東京法科大学院から都内法律事務所を経て、アディーレ法律事務所へ入所。司法修習第63期。パワハラ・不当解雇・残業代未払いなどのいわゆる「労働問題」を主に扱う。動物が好きで、最近フクロウを飼っている。「弁護士 岩沙好幸の白黒つける労働ブログ」を更新中。編著に、労働トラブルを解説した『ブラック企業に倍返しだ! 弁護士が教える正しい闘い方』(ファミマドットコム)。
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