先日、某車メーカーが定年を65歳まで延長する方針を打ち出していましたね。そのニュースの中で、「会社と労働組合の間では大筋合意している」との一文がありました。会社と対等に話し合うことができる「労働組合」と言う組織、みなさんも耳にしたことがあるかと思います。
職業柄、「会社の労働環境が悪い、うちはブラック企業だ!」と不満の声を多く聞いていますが、「なんとか会社に対抗してやろう!」と考えたことがある方も中にはいらっしゃると思います。そういった時に、自分の事を守ってくれる組織こそ「労働組合」なのです。しかし、その中身は意外に知らないという方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな知ってるようで知らない「労働組合」についてお話しします。(文責:「フクロウを飼う弁護士」岩沙好幸)
会社から圧力?
今私が働いている会社は、残業代や休日手当も出ませんし、普通の会社よりはるかに給料が低く、休憩時間もほとんどないなど、とても労働環境が悪いです。社員たちも「もう我慢がならない」と口ぐちに話す様になりました。そこで、会社内で仲間を集め、労働組合を作り、会社に対抗しようという話になりました。
しかし、もし作ろうとしたら会社から圧力をかけられ潰されてしまうような気もします。そこで聞きたいのですが、労働組合とはどのように作ればいいのでしょうか。また、労働組合を作る際に会社に拒否された場合、どうしたらよいのでしょうか。(実際の事例を一部変更しています)