以前のコラムで、中国の雑貨屋「MEISO」がいろいろ不思議(?)な面はありますが、品質が非常に高く、中国製品の質に関するひとつの変化ではないかという話をしました。
実際、白物家電では、東南アジアでも、北米・南米でも、何年も前から韓国や中国製品がシェアNo1となっており、日本製品は後塵を拝しています。
「日本製品は、世界最高」という感覚は、物によってはかなり薄れてきているのです。
これは、経済全体にも言えることです。
GDPで比べてみると
先日、日本に帰ってテレビを見ていたときに、テレビで取り上げられている日本の印象と、現実の数字でみた日本の印象が大きく違っていたことに違和感をもっています。
そもそも、我々の世代は、「日本は世界第2位の経済大国」と言われ育ってきました。テレビで言われている日本の「現状」も、いまだそれに近いものを感じます。しかし、2015年現在、日本の経済規模は世界第2位ではなくなっています。
GDP(国内総生産≒国の経済的な大きさ)は、2010年頃中国に抜かれてからというもの、その差は大きく離されており、2015年予想値で日本を1とすると、アメリカが3.7、中国が2.3となっています。
つまり、圧倒的1位のアメリカ。圧倒的2位の中国。そして、日本はドイツ、イギリス、フランスなどと一緒の3位集団の一員となっているわけです。
ちなみに、2000年は、アメリカに次ぐ2位。3位のドイツの2倍以上の圧倒的な第2位でした。(当時、中国は日本の約1/4)