商社に受かりそうなタイプは? 商社マンガ著者に聞いてみた

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そもそも商社とメーカーは何が違う?

   さて、就活生の中には、志望先を商社にするか、メーカーにするかと頭を悩ませる人も多いようです。両者の違いが、いまひとつピンと来ていないのですね。

   小田さん、商社とメーカーは何が違うのでしょうか?

「一番大きな違いは『メーカーは自社製品を売る』、商社は『他社が作った製品を売る』。ここが違いです」

   まあ、そうですね。

「メーカーの人間だったら『競合のA社の製品の方がウチの製品より優れているんだよなぁ...』と思っていても、自社の製品を売るために頑張らなくてはなりません。商社は、良い製品を作るメーカーから仕入れて売るコトができますから、身軽です」

   そうなると、メーカーよりは商社の方がいい、ということでしょうか?

「そうとも言い切れません。市場価値の高い商品を持つメーカーは、営業で優位に立てます。対して商社は好きなものを売れるかというと、メーカーが売ってくれなければ仕入れができないため『自社製品を持たないこと』が弱みにもなります。例えばあるお客さんに売りたい商品が、別の商社を通してそのお客さんにすでに売られていたら、当然その商品のメーカーは仕入れをさせてくれません」

   どちらも一長一短ということですね。市場価値の高い商品も、未来永劫、強いかと言えばそんなことはありませんし。

   一時は絶好調だったシャープの液晶テレビがその後競争力をなくしたことなどを考えれば、ちょっと怖い部分も。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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